はじめに

障害者の生活は、病気の治療や障害の克服と社会では思われがちです。また自立支援法が施行され、障害者の人生への自己決定を阻害する要因も作っています。たとえば「サービス提供者とサービス利用者」の意識改革が進まないことはどこでも起きている現象かと思われます。しかしこのように多くの要因がありながらも、障害を抱えている地域生活者(施設入所入院等も含む)が楽しく人生を歩めることを実現するのは可能ではないでしょうか。

今回の研修会は当事者、家族、学生、福祉職、医療職、行政職、一般市民が気軽に参加でき、障害や障害者に対する自らの意識を変える機会とし、ひいては障害者の生活が尊重されるように協力して偏見を解消し、地域を変えていくための新たな試みです。

第一部では、話題提供演題発表者として、新鮮な風を送り込むために専門課程学生の力も加え、私たちがいつの間にか身につけてしまっている意識の再検証を試み、会場参加者とともにディスカッションシンポジウムを開催します。

第二部では、12月の国際人権デーを視野に入れ、弁護士を迎えての「障害者権利条約」の基調講演に始まり、障害者の人権の現状をわかりやすくするために各立場のシンポジストと共に広く考え、参加者の皆さんからの声を大切に開催したいと思っております。

「障害者権利条約が採択されたというのに、生きる権利は認められているが、人間としての尊重はされていない。」という障害当事者から悲痛な生の声があがっています。

障害当事者、家族、施設、病院、弁護士、行政、教育、学生など立場は違いますが、当事者の幸せを望まない人はいないと思います。

ゼンセイネットではこの機会に障害者をとりまく色々な問題を浮かび上がらせ、少しでも生活の質を改善させるシンポジウムを開催したいと考えました。

障害者の生活の質と福祉の向上を願って、ご協力いただけると幸いです。何卒宜しくお願いいたします。

                       
2007年8月吉日

        九州ブロック研修会イベント実行委員会 
                                  実行委員長  藤田 幸廣
          特定非営利活動法人 全国精神障害者ネットワーク協議会
                                   代 表  徳山 大英